弘法寺について

1,200年以上にわたり
護り継がれる弘法寺

弘法寺は816(弘仁7)年に創建された歴史ある名刹です。
平安時代から現代に至るまで1200年以上にわたり法灯を護り続けています。

弘法寺が、現在ある三田の地に移ってきたのは明治時代の頃になります。
この閑静な住宅地において真言宗の教えを広め、以来、地元の方々にも親しまれてきています。

また、御府内八十八ケ所霊場第十三番札所として知られ、多くの方々が参拝に訪れる寺院でもあります。

本堂は、弘法寺建物内の3階にございます。宗務行事やご参拝はじめ、法事法要、お葬儀など、いつでもご利用いただける体制を整えて、皆さまをお待ちしております。


弘法寺の本堂と仏像

寺院で本尊仏を安置する建物を本堂といいます。弘法寺の本堂はの3階にございます。

本堂にあるご本尊は大日如来で、左右に、不動明王、弘法大師が鎮座し、お祀りしています。

大日如来は、真言宗では、大宇宙の中にある数えきれない仏の中で最高の仏とされています。大日如来の中には、法界=大宇宙そのものがおさまっているともいわれています。

一般的な仏は質素でありますが、大日如来は装身具を身にまとっています。これは最高の仏であることを表しているといいます。

弘法大師空海について

弘法寺は弘法大師空海が開いた真言宗を、一般の方々にも分かりやすく、親しみやすい教えとして伝えています。
大聖院と法縁関係にある弘法寺に、2021(令和3)年、「空海・消えずの火」が譲り受けられました。2月11日に宮島弥山大本山大聖院で採火式を、2月13日に三田の弘法寺で点灯式が執り行われました。これは日本の寺院では初めての事例になります。

「弘法大師 空海の教え」について詳しく解説しています。

『空海・消えずの火』が弘法寺へ

宮島弥山大本山大聖院は、厳島神社別当職として祭祀を司ってきた宮島の総本坊です。

大聖院と法縁関係にある弘法寺に、2021(令和3)年、「空海・消えずの火」が譲り受けられました。

2月11日に宮島弥山大本山大聖院で採火式を、2月13日に三田の弘法寺で点灯式が執り行われました。これは日本の寺院では初めての事例になります。

弘法大師空海は、804(延歴23)年に唐にわたり密教の教えを体得した後、2年後の806(大同元)年に日本に戻り弥山を開基します。そこで護摩行の際に灯した火が、1200年の長きにわたり護り続けられてきている「空海・消えずの火」です。

「空海・消えずの火」は、明治時代の偉人・伊藤博文公に「日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」と言わせしめた弥山(「ミシュラングリーンガイドジャポン」で三ツ星を獲得)山頂付近の、不動明王を祀る「霊火堂(れいかどう)」にあります。この「空海・消えずの火」は、今でも、多くの人々が訪れる人気の観光スポットでもあります。

この霊火は、心の安寧と平和の象徴として多くの人に崇められてきており、広島平和記念公園の「平和の灯」の種火としても使用されています。

『空海・消えずの火』のご利益

「霊火堂」の「空海・消えずの火」には、鋳物の大茶釜が吊るされています。この「空海・消えずの火」で沸かした霊湯を飲むことにより、「万病に効く」「幸福になる」というご利益があるとされています。茶釜の脇には紙コップが置かれており、これで茶釜の中の霊湯を飲むことができます。
また、「空海・消えずの火」のこの「燃え続ける火」と、恋人たちの「燃え続ける“愛”の火」というイメージが重なり、「恋人の聖地」に登録されています。(企画:NPO法人地域活性化センター)

寺院で本尊仏を安置する建物を本堂といいます。
本堂は、仏様を祀る「内陣」と、参拝する場所の「外陣」という構造になっています。
「内陣」の両脇は「脇間」や「余間」などと呼ばれ、別区画とされるのが一般的です。
本堂は宗派によって呼び名が変わることがあります。
「真言宗」では「金堂」、「天台宗」では「中堂」、「禅宗」では「仏殿」、
「浄土宗」では「御影堂」、「浄土真宗」では「阿弥陀堂」と呼称されています。
仏様は、姿や形、色などはないため、人に認識をしてもらうために、四通りの姿で現れるといいます。これを一般的には「四種の仏身」といいますが、真言宗では「四種法身」といいます。
「四種法身」は、次のようになります。
「自性身」姿や形、色のない仏様。「受用身」自ら悟ることで法楽を得る仏様を「自受用身」、他の人に法楽を施す仏様を「他受用身」といいます。「変化身」相手に応じ変化して現れる仏様。「等流身」人間以外に姿を変えて現れる仏様。

管長からご挨拶

かつて弘法大師空海は、「綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)」という庶民のための私立教育施設を創立しました。お寺とは、そもそも寺子屋としての機能を持っていたのです。

弘法寺のコンセプトは「創造の源」。よりよく生きるための学びの場でありたいと考えています。大切なのは、自分の人生をみずみずしく生きることなのです。亡くなった後も、命は残された人の中に生きています。あなたの未来は無限の未来につながっているのです。

弘法寺は、混迷する世の中を照らし出す燈明となり、多くの人々の幸せと世界の平和をもたらす新たな活動を開始します。あなた様との尊い仏縁が結ばれることを祈念しております。

「館内・境内案内」について詳しく解説しています。
弘法寺が営むパン屋さん「寺パン」では、毎日60種類の焼きたてパンを販売しています。