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【令和6年10月度 管長メッセージ】 『天は見ている、仏はみている』

 先日岡山で講演をした後、新大阪にいきました。次の日、堺で講演があったためです。新大阪の駅に降り立って、ふとドトールコーヒーが目に入りました。私はドトールのアップルパイが好きなのでそれを買いました。お店の中で食べようかなと思ったのですが、時間があまりなかったので、『まあいいか、どうせ誰も見ていないし』と、歩きながらの立ち食いを決行しました。

 パクっとパンに齧り付いた瞬間『小田先生ですよね』と見知らぬ人から、声をかけられびっくり。「昔研修を受けたものです。今日は小田先生に会えて光栄です」と目をキラキラさせておられます。

 こちらは、カッコ悪い場面を見られて、どぎまぎ。

 その後今度は、新大阪のサウナに行って、疲れを癒そうと思ったところ、お風呂の大浴場で「小田先生こんにちは」と声をかけられ、湯煙の中、こちらもスッポンポンでドギマギ。

 「何か変な行動していなかったかな?」と自分を振り返るしまつ。

よく誰も見ていなくても「天知る、地知る、我知る、汝知る」と言われます。

 先日、私が尊敬する経営者でVAVクラブ会長の近藤昌平氏とお話ししたときに「世の中には、上場企業の社長でも、何かの会合の参加費をごまかしたり、ゴルフのスコアをごまかしたりする人が結構います。誰も見ていないと思っていても必ず誰かが見ています。そういう人は結局尊敬されませんし、誤魔化す人としての記憶がみんなに残りますね」とおっしゃっていました。

 もちろん、私たちはいつもいつも気を張って生きていることはできません。しかしどんなときも、自分の心に問うて、天に恥じない生き方をしていきたいものだと改めて思いました。

 今月もよき日々をお過ごしください。

 21日18時の護摩祈祷を始め、いろいろな催し物を弘法寺ではおこなっていますので是非おいでくださいませ!

令和6年10月吉祥日 

大本山 弘法寺 
管長 小田 全眞

護摩祈祷会(御影供/みえく)について。

弘法寺では、毎月21日のお大師様の御縁日の18時〜護摩祈祷会を行っております。

当寺は、檀信徒に限らず、多くの方にひろく門戸を開けているお寺です。

毎回、初めての方からおなじみの方まで、多くの皆さまに足を運んで頂いております。

弘法寺は港区三田・田町駅より徒歩6分ほどに位置しており、「身近に通えるお寺」としての存在になれればと思っております。

弘法寺にてお会いできますこと、心よりお待ちしております。

本堂(3階)にて空海消えずの火を御護りしています。どなたさまもご参拝いただけます。