「くよくよ・緊張・後悔」を極める!
よく「私はくよくよする性格なんです」とか「私はいつも人の目が気になるのです」「人前で話をする時に緊張するのです」「将来のお金が心配で」等、様々な心の悩みを打ち明けられる方がたくさんいます。
おそらく、みなさんもいろいろな心のマイナスを持っておられるのではないでしょうか?
これらに対して「気にするな」と言っても、「大丈夫ですよ」と言ってもほとんど何の効果もありません。
私はあえて「くよくよするなら、一度そのことに対して1時間必死になってくよくよしてみよう!」とお伝えしています。いざくよくよしようとすると、5分も経たないうちに、くよくよできなくなるから不思議です。
私たちは、くよくよするとき中途半端にくよくよするから、ぶり返してしまうのです。いちど徹底的にくよくよしようと心に決めると、くよくよし続けられないと悟れるのです。
緊張も同じです。人前で緊張しないようにするというのは、人間であれば不可能です。むしろ、わざと身体を「ぎゅー」と緊張させて脱力してみると、あっという間に緊張はほぐれます。
不安も同様です。それをじっと見つめてみると、考えても仕方がないことがわかってきます。なるようになるだろう、というなんともいえない清々しさが心に訪れます。この清々しさは一旦真剣に「不安を極める」という覚悟から生まれてきます。
人は心の中にマイナスの感情を溜め込んでいるものです。しかし、それを「逃げずに1時間とことん向き合うのだ」と決めると、そのマイナスの感情が溶けていってしまうのです。
禅の言葉に「夏炉冬扇(かろとうせん)」という言葉があります。これは「夏の囲炉裏と冬の扇」ということですから、全く役に立たないどころかマイナスですね。しかし、この言葉の教えは「暑い時は暑さの中へ、寒い時は寒さの中へ」ということなのです。苦しさやマイナスの状況から逃げずに向き合うと、そこに救いが生まれるということなのでしょう。
苦しさというのは、そこに実態があるわけではありません。私たちがそこに苦しさや息苦しさを感じているという感情なのです。その感情は、実は実体がなく、視点を変えるだけで一度に変化します。
今日是非、今みなさんが何かの悩みを抱えているとしたら、あえて「よし、このことを1時間真剣に悩んでみよう」と思ってじっと見つめてください。
そうすると、たちまちその悩みの実態が綿雪のように消え去っていくのを感じられるかもしれません。
どうぞ今月も、晴れやかにお過ごしください!
護摩炊き(御影供/みえく)について。
弘法寺では、開運護摩焚き(御影供/みえく)を行っております。
当寺は、檀家さまだけでなく、多くの方にひろく門戸を開けているお寺です。
毎回、初めての方からおなじみの方まで、多くの皆さまに足を運んで頂いております。
弘法寺は港区三田・田町駅より徒歩6分ほどに位置しており、「身近に通えるお寺」としての存在になれればと思っております。
弘法寺にてお会いできますこと、心よりお待ちしております。