「人間は死んだら悩みはなくなる!」
先日、弘法寺に円覚寺の横田南嶺管長がおいでになり、講演をされました。
この講演会は日本の歴女として有名な白駒妃登美さんが主催されたのですが、横田管長は今、仏教会では絶大な人気で、円覚寺には全国から大勢の人が押し寄せてきているそうです。
お話も実に面白く、心に響きました。特に、「人はなぜ悩むか、それは人が生きているからです。人はどんな人も死んだら悩みはなくなります。」とおっしゃったのがとても印象的でした。
考えてみると、私たちは自分の肉体があるがゆえに悩むのだろうと思います。その肉体がなければ、たとえ魂がどんな形で残ったとしても悩まないというのはなるほどと思います。
昔から、地獄にいったら鬼に叩かれたり火炙りにされたり、ということが言われますが、本当は死んだらそんなこともないのでしょう。
むかし松下幸之助翁は、「人は死んだら大きな命の海に帰っていくのではないかと思う」とおっしゃっていましたが、一人一人の魂が自分の人生の記憶を全部持ってあの世に行くのではなく、大きな生命のエネルギーの中に戻っていくのでしょう。
ある面でこれは「仏の救い」ということかもしれませんね。
私も「死んだら今自分が抱えている悩みはすべてなくなり光の世界に入るのだ」と勝手に思っていますので、人生の最後はどうなったとしても「幸せ行きの切符」を手にしていると確信しています。
あなたが今、人間関係やお金のこと、あるいは病気で悩んでいたとしても、それは必ず死によってすべて雲散霧消するのだと考えたら、今の困難も全く違った風に見えてくるのかもしれません。
今年ももうすぐ終わります。今年はあなたにとってどんな年でしたでしょうか?
様々なことがあったかもしれませんが、それもまた人生の大切な1ページとして見つめ、また、後悔したことがあった方は「これでいいのだ」と深い呼吸をしながらそのことを受け入れたら、来年新たな人生の扉が開いてくるのだろうと思います。
どうぞ風邪などひかず、健康にお過ごしくださいませ。
毎月21日弘法大師の月命日と8日に護摩炊き(御影供/みえく)行っております。
毎月21日「弘法大師 空海」の月命日と8日に、開運護摩焚き(御影供/みえく)を行っております。
弘法寺は檀家さまだけでなく、多くの方にひろく門戸を開けているお寺です。
毎回、初めての方からおなじみの方まで、多くの皆さまに足を運んで頂いております。
弘法寺は港区三田・田町駅より徒歩6分ほどに位置しており、「身近に通えるお寺」としての存在になれればと思っております。
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