
「盂蘭盆会と施餓鬼会」
皆さんこんにちは、7月7日は当山にて盂蘭盆会施餓鬼法要を行いました。
暑い日も続いている中、沢山の方にご参列いただき誠にありがとうございました。
さて、この時期ごちゃごちゃになってしまいがちなのが、お盆(盂蘭盆)と施餓鬼の違いです。
以下にわかりやすくまとめてみました。
どちらも亡くなった方への供養ですが、実は意味合いが違います。
お盆(盂蘭盆)は、ご先祖さまを家に迎えて感謝の気持ちを伝える行事です。
墓参りや精霊棚など、家族での供養が中心です。
一方、施餓鬼(せがき)は、ご先祖に限らず、供養されずにさまよう霊や無縁仏を対象とした供養です。お寺で行う法要のひとつで、広くすべての霊に思いやりを向ける行事です。
簡単に言えば、
「お盆はご先祖にありがとう。」
「施餓鬼はすべての霊にやさしさを。」
どちらも心を向けることが大切ですね。
私たちは有縁無縁を問わずたくさんのご縁で今を生かされていますし、自分自身の存在も誰かのためにあります。
今回行われた盂蘭盆会と施餓鬼会では、有縁のご先祖様への感謝と、普段なかなかできない、無縁の方々への感謝を盂蘭盆会と施餓鬼会を通じて行ったというわけです。
普段何気なく行われているお寺の行事も本来の意味があって行われておりますので、その辺の意味合いもしっかり伝えていけるようにして参ります。
これから夏本番を迎えて益々暑さも増していくと思いますが、お身体ご自愛いただき元気にお過ごしください。
合掌
令和7年7月15日
大本山 弘法寺
住職 上田 昭憲
