空海 消えずの火

「空海 消えずの火」とは

 弘法大師空海は、804(延歴23)年に唐にわたり密教の教えを体得した後、2年後の806(大同元)年に日本に戻り弥山を開基します。そこで護摩行の際に灯した火が、1200年の長きにわたり宮島弥山大本山大聖院で護り続けられてきている「空海・消えずの火」です。

 この霊火は、心の安寧と平和の象徴として多くの人に崇められ、広島平和記念公園の「平和の灯」の種火としても使用されています。

「消えずの火」が弘法寺へ

2021(令和3)年、「空海・消えずの火」が大聖院から弘法寺に、日本の寺院として初めて譲り受けられました。2月11日に宮島弥山大本山大聖院で採火式を、2月13日に弘法寺で点灯式を執り行いました。消えずの火は3階本堂でいつでもお参り頂けます。

 また、1階玄関では霊火でろうそくを灯し、御祈願していただくことができ、同じく霊火で沸かした霊水はどなた様もご自由にお飲み頂けます。病気平癒や幸福招来にご利益があるとされています。

 お大師様の想いとともに、消えずの火を大切に護り、次の世代へと繋いで参りたいと思います。