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【令和6年9月度 管長メッセージ】 『同じものが全く違うものに見える!」

今から数年前に奇妙な写真が全世界で話題になりました。それは『青と黒』の何のへんてつもないワンピースの写真なのですが、これがどういうわけか全く違う色に見える人が続出したのです。

 その色はなんと『白と金』です。青と黒が、青と茶色とか、紫と焦茶色といのならまだ話はわかるのですが、『青と黒』と「白と金」というのはいかにも全く違った認識でしょう。

 私は、青と黒にしかみえないのですが、研修や講演をしているときに参加者の方に質問してみると、なんと『青黒派』と「白金派」がほぼ同数なのです。

 よく目の錯覚ということがいわれ、老婆と女性とか、ツボと人の顔などというのは有名ですし、同じ大きさの玉が背景によって全く違った大きさに見えるなどというのも当たり前にあります。

 それはそれでよくわかるのですが、この服の謎は今でもわかりません。これについては色々解説しているのもあるのですが、結局よくわからないのです。

 「青と黒」に見えている人は、「白と金」に見えている人のことを「おかしい」と思うでしょうし、その反対もまた真実です。

 私たちは、毎日いろいろなことを考えていますが、果たしてそれは正しいことなのかどうか?

 自分の人生をつまらないと感じるか、素晴らしいと感じるか?未来に希望を持てるか、もてないか?日本は良い国か悪い国か?

 実はどちらも正しいというわけではなく、ただ自分が感じ認識している世界が目の前にあるということなのでしょう。

 よく経営の神様松下幸之助翁は「気づく人になれ」ということを何度も何度も言っていましたが、気づくということは世界が全く違う色で見えてくるということなのでしょう。

 願わくば、あなたが今体験している世界が希望に満ちワクワクするものであることを心から祈っています。

 さて試しに、グーグルで「青と黒の服」で検索してみてください。あなたはどちらの色に見えますか?また周囲の人は何色に見えますか?

 また結果や感想を聞かせてくださいね。

 それでは今月もよき一ヶ月を!ごきげんよう!!!

令和6年9月吉祥日 

大本山 弘法寺 
管長 小田 全眞

護摩祈祷会(御影供/みえく)について。

弘法寺では、毎月21日のお大師様の御縁日の18時〜護摩祈祷会を行っております。

当寺は、檀信徒に限らず、多くの方にひろく門戸を開けているお寺です。

毎回、初めての方からおなじみの方まで、多くの皆さまに足を運んで頂いております。

弘法寺は港区三田・田町駅より徒歩6分ほどに位置しており、「身近に通えるお寺」としての存在になれればと思っております。

弘法寺にてお会いできますこと、心よりお待ちしております。

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本堂(3階)にて空海消えずの火を御護りしています。どなたさまもご参拝いただけます。