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【8月度 住職メッセージ】「お盆に思いを寄せて。〜ご先祖様への感謝と供養の形を考える〜」

みなさん おはようござます。

お盆ということで、帰省される方も多いと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。

弘法寺では、先日の8月13日に御霊(みたま)法要を開催いたしました。

この御霊法要は、各家庭を回って拝む棚経を当山では行なっておりませんので、その代わりに合同でご供養ができればと思い3年前から開始した比較的新しい法要です。

私の小さい頃のお盆の思い出というと、お墓参りに連れて行かれ、「ご先祖様と一緒に帰るからおんぶしてあげなさい」と言われておんぶのふりをして帰った記憶が残っています。夜のお墓はとっても怖いはずなのに、なぜかこの時だけは恐怖心はなく、喜んでおんぶしていたのは今考えると不思議でなりません。ですが、知らぬうちにご先祖様を大切にする気持ちを自然と植え付けてくれた両親の知恵なのかも知れません。

最近は、墓仕舞いや仏壇仕舞いなどの言葉をよく聞きます。

もちろんコンパクトにしていただくことに何の異論もありませんが、それと同時にご先祖様への感謝の心と、敬う心まで片付けてしまうことには大反対です。

手を合わせる先の形は、時代の変化に合わせて多様化するべきだと思いますが、手を合わせなくていい、供養しなくていいという話にならないようしっかり伝えていくことが私たち僧侶が取り組まねばならない課題だと考えています。

難しい話になりそうですが、皆さんもぜひ、供養の形、感謝の形を今一度考えてみてください。

結びとなりますが、今月の護摩祈祷会、21日(水)18時からです。

ご都合の付く方は是非お参りください。、みなさまとお会いできると嬉しいです。

合掌

令和6年8月15日

大本山 弘法寺
住職 上田 昭憲