お正月、皆さんは初詣に行きましたか？私は郷里の多賀大社にお詣りしました。
　さて質問です。日本には7万を超える神社がありますが、ほとんどの神社にはあって、伊勢神宮だけにはないものがあります。それは一体何でしょうか？

　答えは、「おみくじ」です。「えっ？」と思われるかもしれませんが、伊勢神宮にはおみくじがないのです。その心は、
　「伊勢神宮にお詣りできる人は、大吉に他ならない！」ということだそうです。
　なるほどなあと思います。
私たちは、「運がいい」「運が悪い」「ついている」「ついてない」「楽しい」「つまらない」「将来は明るい」「将来は暗い」と色々考えます。
　でも、どんなできごとでも「運がいい」と言えば「運がいい」。「運が悪い」と言えば運が悪い。
　本当は、人生に起こる出来事はすべて、心に浮かぶ映像です。ならば、人生に何が起こっていても「運がいいなあ！」と声にだすと、不思議なことに運がよく見えてくるのです。そして、一旦「運がいいなあ」という言葉をいうと、将来また「運がいいなあ」と思える出来事が起こってくるのです。
　とにかく、毎日極楽言葉をできる限り使うこと。
「運がいいなあ」「ついているなあ」「楽しいなあ」「うれしいなあ」「ありがとう」「幸せだなあ」「気持ちいいなあ」「きっとできるよ」「ワクワクするね」
「大丈夫だよ」
反対に地獄言葉を使うと人生が地獄に入りますから、意識的に止めてみてくださいね。
「運が悪い」「ついてない」「つまらない」「できない」「無理」「嫌い」「ダメ」
「不安だ」「後悔している」「あのやろう」
　天国と地獄は自分の心の中にあります。心を整えるのも大切ですが、言葉を整えることで、命が輝きだすのです。
　今月も、素晴らしい月にしてください。また皆さんに会えるのを楽しみにしています。

令和6年2月1日

大本山　弘法寺
管長　小田 全眞