悟りをひらくとは?~リンポチェ様から学んだこと~
先日、弘法寺でとても興味深いイベントがありました。
チベット仏教の法王であるダライ・ラマ様はご存知だと思いますが、そのダライ・ラマ様が「あなたはリンポチェの転生である」と認めた大変な高僧がいらっしゃいます。
その方がきずな出版の櫻井先生のご縁で弘法寺においでになり、私と一緒に講演会と瞑想会をしていただきました。
そのときリンポチェ様は、悟りを開くというのは、「いつも笑顔で人生に起こるできごとを明るく受け止めることです」とおっしゃっていました。まさに私がいつも皆さんにおつたえしている陽転思考そのものを語っておられました。
私が心打たれたのは、その話の内容もさることながら、まさに慈愛に満ちたお姿なのです。満面に笑みを浮かべ、心を癒す言葉をなげかけられ、決して偉そうな振る舞いは1ミリもありませんでした。
偉いお坊さんというのは、どうしても坊さんくささが漂ってきます。「私は厳しい修行をしたのだ」「私は俗世間の人間とは違うのだ」という風情です。しかし、リンポチェ様の笑顔はとにかく、こちらの心のわだかまりを吹き飛ばす力がある気がしました。
日本でも「温言和顔(おんげんわがん)」という言葉があります。「温かい言葉と笑顔が大切ですよ」という意味ですが、悟りを開いているかどうかは別にして、自分という存在によって相手の心に温もりのある光をもたらすことができたら、紛れもなく私たちは、相手に対して仏なのだろうと思います。
仏になるということは決して浮世離れしてしまうことではなく、顔と心と言葉に限りない明るさを宿すことなのだろうと思います。
今日1日、顔に笑を、口にプラスの言葉を、心に光を持って生きていきたいと思います。
今月も良き1ヶ月にしてください。
護摩炊き(御影供/みえく)について。
弘法寺では、開運護摩焚き(御影供/みえく)を行っております。
当寺は、檀家さまだけでなく、多くの方にひろく門戸を開けているお寺です。
毎回、初めての方からおなじみの方まで、多くの皆さまに足を運んで頂いております。
弘法寺は港区三田・田町駅より徒歩6分ほどに位置しており、「身近に通えるお寺」としての存在になれればと思っております。
弘法寺にてお会いできますこと、心よりお待ちしております。