新着情報

【弘法寺 住職メッセージ】ネットの誹謗中傷

ネットの誹謗中傷

弘法寺住職の上田昭憲(しょうけん)です。

あっという間に、2月も半ば。
寒い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

世の中では、飲食店の安心安全を脅かすような動画が上がっており、あまり気分良くみられるような中身ではありませんよね。
私も、当初は「気分悪いな、けしからん!」と思っていました。

が・・・。
ネット上の反応は過熱しすぎて、罪を犯してしまった人の個人名はもとより、学校や親族まで暴かれ拡散される状況にまでなっています。
罪は罪として真っ当に償ってもらうのは当然ですが、私刑ともとれるようなネットの誹謗中傷行為まで必要なものなのでしょうか。

私は以前から、保護司の職も受けており、罪を犯してしまった人々の話を聞く機会もたくさんあります。
そのときに感じるのは、一度罪を犯してしまった人が社会復帰することの難しさです。刑期を終えた人たちが社会復帰しようとしたとき、そのハードルのなんと高いことか。

犯した罪は、もちろんその人が一生背負う十字架なのかもしれない。また、罪を犯した人を許せないと思う気持ちもわかります。
ですが、本当に贖罪の気持ちがある人を社会に復帰させてはいけないのか?と言うのは十分議論の余地があるように思います。

世の中ではSDGsが流行っていて、『多様性を受け入れる社会』『誰も取り残さない社会』という言葉が良く使われていますが、「そこには加害者は含まれないのかな。」と、ふと思いました。

犯罪をした人に二度と罪を犯させない、さらには犯罪の経験を元に新たな犯罪を起こさせない社会を実現することができたらと考えました。

さまざまなご意見があると思いますが、みんなが笑顔で暮らせる社会の実現に向けて、私たちも尽力します。

合掌

25375872_l (1)
0329 (1) (2)

毎月21日「弘法大師 空海」の月命日と8日に、開運護摩焚き(御影供/みえく)を行っております。
弘法寺は檀家さまだけでなく、多くの方にひろく門戸を開けているお寺です。
毎回、初めての方からおなじみの方まで、多くの皆さまに足を運んで頂いております。
皆さまのご来山をお待ちしております。