皆様、4月になり新たな希望を胸に新年度を初めておられると思います。
春といえば桜ですが、弘法寺でも境内にある枝垂れ桜も美しい花を咲かせてくれています。しかし今年の桜の季節は、東京はことのほか寒くてお花見どころではなかったかもしれません。
本当に、今まで日本にあった四季はなくなり、冬と夏だけがあるような時代になってしまったのかもしれませんね。しかしたとえ、短い時間であってもやはり桜の美しさは格別です。
西洋で珍重される薔薇なども美しいですが、桜のように散り際が美しい花は私たちの心に、儚さと同時に、今のこの瞬間を味わい大切にする心を教えてくれます。仏教では、諸行無常・諸法無我といいます。諸行無常というのは、昔平家物語などで『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり』という言葉でかたられるように、まさに物事の無常感を表していますが、しかしそれは決して虚しいものではなく、『無常』だからこそ、かえって今この瞬間を味わい大切にしていくことを教えてくれていると思います。
今年咲く桜は、昨年の桜にあらず。また今年の桜は来年の桜にあらず。また今年の自分は去年の自分にあらず。いや今日の自分は昨日の自分にあらず。そしてまた明日の自分にもあらず。今この瞬間を深く愛していくことの中に、人生の本当の醍醐味があるのだろうと思います。
そんなことを感じながら、千鳥ヶ淵に咲く桜を眺めながら、車を走らせていた今朝でした。
今日1日、素敵な時間との出会いを! 合掌
令和7年4月吉祥日
大本山 弘法寺
管長 小田 全眞

護摩祈祷会(御影供/みえく)について。
弘法寺では、毎月21日のお大師様の御縁日に、午後6時より護摩祈祷会を行っております。
当寺は、檀家さまだけでなく、多くの方にひろく門戸を開けているお寺です。
毎回、初めての方からおなじみの方まで、多くの皆さまに足を運んで頂いております。
弘法寺は港区三田・田町駅より徒歩6分ほどに位置しており、「身近に通えるお寺」としての存在になれればと思っております。
弘法寺にてお会いできますこと、心よりお待ちしております。


